2004年3月1日Mon. 雨/くもり
あくまで、私的感想ですが
『美学とはそんなごまかしのことである。「死者の丘」とか「国家のための死者」とかいった美しげな言葉には、だから注意しなくてはならない。たいていは、何キロもする新しい土を買ってくるのが面倒なだけである。それが国家規模の悲劇なのか、小さなベランダ内でのことなのかには関係がない。人は面倒な時、美学を使う。』なんて…。粋だね〜。出会っちまいましたよ、また一つナイス本。
なんだろうとそうだけど、数は重要です。下手な鉄砲なんとやら。進化論から子作りまで、トライ・アンド・エラーでスペシャルなものは生まれるのです。だもんで、おいらは本を読む。「これはキター!」というものは一握りと分かっていながら、次に読むものがまさにそれかも知れないと。人参ぶら下げられた馬状態。んで、今年一つ目の当たりは、いとうせいこう著「ボタニカル・ライフ」です。ベランダでの植物育成をただひたすら日記調に綴っています。素敵…。 2004年3月2日Tue. 晴れ さむい〜よるだから〜♪
上野のスターバックスで、友達を待っておりました。なかなか寒い夜なので、ココアなどを注文したのです。
メニューには、12歳までのお子様限定と書かれているのがちらちらと目に入ったのですが、何食わぬ顔をして「ココアとか…、ホットチョコレートみたいなものってあります?」と聞いてみたのです。若い男の店員は、にっこりわらって「ココアですね。どのサイズになさいますか?」と答えてくれました。何しろ寒い夜だったので、私はココアを注文したのです。 やがて訪れた友達に連れられて、私はスターバックスの奥へ奥へと進んでいきました。外から想像できないほど、その店内には奥行きがあったのです。壁だと思っていたところを曲がってなお続く客席の列に、私は一瞬、呆然としてしまいました。友達はどんどん進みます。私はあわてて残りのココアを飲み干します。何しろ、寒い夜だったもので。 2004年3月4日Thu. 晴れ 次はぁ、あ、わらーびー
駅員は叫んだ。力の限り声を上げた。思いの丈の全てをぶつけた。そして誰もが思った。うるせーな。
daiの行動範囲内には、うるさい駅が二駅ほどあるのですが、あれは笑える。「駆け込み乗車はおやめ下さい」や「荷物を引いて下さい」といった現場系緊急嘆願アナウンスがうるさいのは、理解はできるのですが、「次はどこそこに止まります」などの情報伝達系まで絶叫している姿は、まさに駅員さんonステージ!Don’t stop me from dusk till dawnの気概を感じます。ありゃすげー。 車中の静けさとの対比がまたよくて、発車時の、「にもつをぉおひぃぃ・・・」ぷしゅー、シーンと、車外の声が静寂に消えてゆき最後にはほぼ完全といってもいいほどの無音の世界が訪れる様には、さらなる笑いのつぼをグイグイ押されてしまうのですが…、ってこんなんで笑ってる俺の方がおかしいのか!? 2004年3月7日Sun. 晴れ シェン○ンに願い事をするなら、ド○えもんのポケットさ。次点はキテ○ツ大百科ナリよ―。…。
怖い話しコーナー。いえーい。
ある朝、家の近くを歩いていると、どういう土地住宅関係の都合かは知らないけれど、住宅と住宅の間で畳三条ほど空き地になっているスペースに、猫が倒れているのを発見。よせばいいのによく見てみた所、どうもあまり細かく描写したくない状態になっているらしい。あお向けに倒れていたのだけれど、横を向いた顔の地面側、つまりこちらからはあまり見えない側が、どうも大変なことになっている模様。私はそそくさとその場を離れましたとさ。 ところが翌日その場所を通りかかると、猫の身体は見当たらない。んで、ふと視線を上げると、空き地を区切るブロック塀の上に、件の猫にそっくりな奴がいて、こっちをじっと見てました。灰色と白の縞模様のそっくり具合がチャーミング。というよりそのまんま…。 ぅおおーい。見んな見んな。こっち見んな。 2004年3月8日Mon. 晴れ 『蟹じゃないのか?』
私の中で、蟹が大変なことになっている。
映画「WATARIDORI」は、一体どうやって撮ったのかさっぱりわからないような、異次元空中殺法で渡り鳥に密着取材したすこぶる感動もののドキュメンタリー映画であるが、しかし、私が最も心を動かされたのは、鳥ではなく蟹であった。 蟹が怖い。 ともかくも、怖いのである。 一匹の渡り鳥が、翼を痛めて海岸に落ちてしまう。それでも飛ぼうとするのか、よろよろとバタつく鳥に、奴らが近づくのである。蟹だ。鋏を振り上げた蟹だ。カサカサ。カサカサ。その数、数十匹。みんな横歩き。逃げる鳥。だが、大空を舞うための翼は地上では重い荷物となる。詰る距離。そして一匹の蟹が傷ついた鳥の翼を掴んだ所で、シーン転換! うじゃうじゃうじゃうじゃ、蟹蟹蟹蟹…。 昨日に引き続き、最近の怖い話しでした。 2004年3月14日Sun. 晴れ はる
日記集「カキモノヤ」様に登録させて頂きました。こういうの(リンク集に登録すること)って初めてなので、緊張します。よろしくお願い致します。
さてさて。春の待ち遠しさがいよいよ終盤にさしかかってきた今日この頃の陽気は、いいですねぇ。るんるんです。どの季節になっても、「あ、俺が一番好きなのは、この季節だな」と思えるのは、幸せ。頭の中身は春爛漫。お酒もおいしくなるってもんです。 どんなもんにも対価が要って、エネルギー保存と熱力学の第二法則はなんだか哀しいけれど、それでも春はやってきます。少なくとも、己の一生分くらいはだいじょぶそう。 そういうあれやこれやを考えていると、シェンロンにお願いするなら、是非枯れない気力が欲しいのですが、ギャルのパンティーも捨て難い。悩みどころです。すごいですよね、ウーロン。世界最高の贅沢だよほんと。 っちゅうことで、今年は動くぞ。 2004年3月21日Sun. 晴れ 便所で漫画を読み、笑う
足にイボができまして、一週間に一度くらいの割合で皮膚科の病院に通っています。イボの治療ってのは意外にファンキーなものだということを、この年齢になって初めて知った次第で、液体窒素で患部を凍らせるというのがその治療方法です。早い話しが人工的に凍傷を作るわけですね。これをやると三日〜ニ週間程度で、イボが「ポロッ」っと取れて、なかなか爽快なのですが、いかんせん痛い。
んで、ここに登場いたしまするは、美人の女医さんであります。年の頃三十代の後半。美しいという形容の似合うそのお顔。ほっそりとしたそのお身体。もう脳内自動翻訳機フル回転。「はい、あてますね=足の裏にこんなに汗かいちゃって、可愛い☆怖がらなくてもいいの。私に任せて…」くらいの勢い。ところがこいつが、容赦ねーんだ。煙が出るんじゃねーのかってくらいシューシュー液体窒素をあてやがってこんの野郎!ていっ!! ぜってー楽しんでるよ、あの人…。 |