2011年4月7日(木) 晴れ
ほんとしぬからやめる
酒を呑む。酔っ払う。記憶を失う。家に帰る。その時に恐れなければならないものは、自分の想像を超えて、ある。
近所で散髪をしていた。「そういえばこの前、お見かけしましたよ」と理容師のおねぇちゃんが話し始める。聞けば、夜中の商店街を歩いていたらしい。「ふらふらしてらっしゃいました」とのたまう。全く記憶にない。
どうやら深酒した日の話しだ。街で呑み、電車で地元まで帰ってきたわけだが、居酒屋を出てから次の日目覚めるまでを覚えていなかった。美容師は続ける。
「○○から出てきてました」それは何処だ。
どうやら商店街にある酒場の名前らしいが、今まで意識したことのないお店だ。一体何故そんな所に入ったのか。そこで何をしていのか。全くもって分からない。
にこやかに話しを続ける理容師の言葉を聞きながら、じわじわと広がる、恐怖だ。
2011年4月19日(火) 晴れ/雨
夜道の様相
夜道で、スーパーで買った日本酒一升瓶を肘からぶら下げ、右手の缶ビール(アサヒスーパードライ、ペットボトル缶)からグビグビビールを呑み、フンフンと鼻歌を歌い、左手に持ったビニール袋から干しイカを鷲掴みにして口一杯に頬張りながら貪り食っている、穴の開いたジーパン着用のおっさんが歩いてきたらどうするか。逃げるしかあるまい。そう思うのだった。
しようがなかった。呑み会の帰り道、ふらりと立ち寄ったスーパーでは好みの日本酒が売っていた。呑み足りない気がしたので、コンビニで缶ビールと干しイカを買った。ほろ酔い気分で、鼻歌も飛び出した。バイクで軽い接触事故を起こした時に開けたジーンズの穴は、そのままだ。個々の自称は些細だ。だが全体として集合すれば、それは恐ろしい様相へと変貌する。
そりゃ、前から歩いて来たOLさんも、避けるわ。
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